中小企業のビジネスでKPIを設定する意味とは?

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中小企業には、売上がどんどん伸びて順調に成長を実感し始めた直後に、倒産寸前まで経営が傾くケースが多いことをご存知でしょうか。

これは、成長しているときほど、陰で点滅していた経営危機の黄色信号に気が付かないため生じる問題です。

そして黄色信号の点滅に気付かないのは、KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)を設定していない、または、KPIを設定しても見える化していないからなのです。

そこで今回は、ビジネスでKPIを設定する意味と、KPIを見える化する重要性をお伝えしていきます。

関連記事:KPIとは?意味と設定方法、具体例を紹介

KPIを設定するのはなぜ?

理由見出し

KPIを一言であらわすならば、「経営のゴール(=KGI)達成に必要な中間目標」です。

経営のゴールに向けた事業活動が予定通り進んでいるか、何か問題はないか、把握するためにKPIを設定します。KPIを達成していけば自然とKGIが達成される、というのが理想です。

そのため、事業のPDCAは常にKPIを中心に進められ、ビジネスでは必要不可欠な存在です。

KPIは、事業の課題や重要な問題が生じている「黄色信号」に気付くためにも欠かせない指標です。KPIを確認することで、いつもと何かが違う、という違和感を定量的に表すことができるでしょう。

関連記事:PDCAサイクルは古い!時代遅れ!KPI設定の代わりになるものはOODA(ウーダ)ループ?

ビジネスの黄色信号はどんなとき?

KPIで気付くことのできる、重要な問題が生じている「黄色信号」とはどのようなものでしょうか。例をご紹介します。

例えば小売店であれば、テレビで取り上げられた直後は客数が増え売り上げが伸びるでしょう。しかし、売り上げが伸びる一方で、客単価が下がることがあります。
これは、いわば黄色状態です。

なぜなら、テレビで作られたブームによって客数は一時的に増えますが、元々お店を利用していた「客単価が高かったファン」がブームを嫌って店を離れている可能性があるからです。

ブームが去ってからこの状態に気付いた場合、対策は大変になります。お店の対応は後手に回って、ターゲットの客層を変えるか、元のお客様を呼び戻す必要性が出てきます。

常にKPIを見える化し管理しておけば、このような状況に陥る前に異変にいち早く気付き、対策を講じることができるのです。

関連記事:KPIの設定におけるCSFの意味・役割とは?KGIを達成する手法も紹介

中小企業こそKPIの設定と見える化を行う意味がある

kpiイメージ

前述の黄色信号のような事態にならないためにも、普段からKPIを社員全員が見える状態にしておく必要があります。

より早く市場や企業内部の変化に気付き、先手で解決策を講じることができれば、急激な成長のあとに痛い目にあうことはなくなります。

小さな変化・違和感に気づくために、中小企業にこそKPIの見える化が必要なのです。

関連記事:KPI(重要業績評価指標)とは?KGI・CSF(KSF)との違いや意味・設定方法を解説

KPIの見える化にはツール導入も検討を

KPIの見える化には、ツールの導入もぜひご検討ください。
ツール導入時のポイントは、入力業務が負担にならないこと。

そこでおすすめなのが、KPI管理・かんたん日報システム「mieru」です。

見やすく、入力がしやすいシンプルなデザインなので社員の誰もが使いやすく、使い続ける負担が小さい設計です。

関連記事:mieruとは?企業運営が見える化?目標達成も支えてくれる?話題のmieruについて徹底解説

まとめ

summary

KPIとはざっくりといえば中間目標であり、経営のゴールに向けた事業活動が予定通り進んでいるか、何か問題はないか、把握するために設定します。

KPIを見える化することで事業の小さな変化に気づき、危機的状況の黄色信号にもすぐに気づけるようにしておくことが大切です。

KPIの見える化にはツールの導入という選択肢もあります。誰もが使いやすく負担が小さい「mieru」もぜひご検討ください!

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