KPIとは?意味と設定方法、具体例を紹介

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KPIとは「Key Performance Indicator」の略であり、KGIを達成するために小規模の部署やチーム、もしくは個人個人に課す数値化できる指標のことで、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれます。

ビジネスの成功に欠かせないKPIは、その用語の知名度は高いものの、なんとなく知っているけれども説明はできない、という方も多いのではないでしょうか。

KPIを設定しPDCAを回すことは、業績の成長につながります。

そこでこのコラムでは、KPIの意味やメリットの解説と設定のコツと具体例も紹介します。

関連記事:中小企業のビジネスでKPIを設定する意味とは?

KPI(重要業績評価指標)とは

KPI(Key Performance Indicator)

冒頭で述べた通り、KPIとは「Key Performance Indicator」の略であり、日本語では「重要業績評価指標」と呼ばれ、KGIを達成するために小規模の部署やチーム、もしくは個人個人に課す数値化できる指標のことを指します。

頭文字の英語を訳すと、以下のような意味となります。

  • Key:鍵となる
  • Performance:業績
  • Indicator:指標

このことから、目標達成の“鍵となる”指標であるというニュアンスが伝わってきます。

関連記事:KPI(重要業績評価指標)とは?KGI・CSF(KSF)との違いや意味・設定方法を解説

KPIとKGIの違い

KPI,KGI,CSFを説明するイメージ画像。モデル:大川竜弥、Lala*

KGI(Key Goal Indicator)とは重要目標達成指標のことで、企業全体の目標を数値化した指標=経営目標です。例として、売上や成約数などがあげられます。

いわば企業や組織が最終的に達成したい目標を表す指標であり「売上高を10億円にする」「顧客満足度を80%にする」などがKGIの例です。

一方、KPIは冒頭で述べた通り「Key Performance Indicator」の略で「重要業績評価指標」と訳されます。

KPIは、KGIを達成するために必要な中間目標を表す指標で「新規顧客獲得数を月間100件にする」「顧客離脱率を10%以下にする」などがKPIの例です。

KPIとKGIは、どちらも目標達成のために用いる指標ですが、それぞれ異なる役割を持っていますが、KGI達成のためにKPIを設定するので、KPIを達成していけばKGIに到達できるという相互関係にあります。

関連記事:KGIとは?KPIやCSFとの違いをわかりやすく解説

簡単にまとめると、KGIとKPIの主な違いは以下の3点です。

  1. 目標のレベル
  2. 目標の役割
  3. 目標の設定方法

目標のレベル

  • KGI:最終目標
  • KPI:中間目標

目標の役割

  • KGI:達成すべき方向性を示す
  • KPI:目標達成度を測定し、改善に役立てる

目標の設定方法

  • KGI:企業や組織全体の目標、成功要因に基づいて設定
  • KPI:KGIを達成するために必要な要素を分解して設定

KGIとKPIは密接に関係しており、KGIを達成するためには、KPIを達成することが必要です。KPIを定期的に測定し、目標達成に向けて改善していくことが重要です。

KGIとKPIの具体例

例としては、以下のようなものです。

  • KGI:売上高を10億円にする
  • KPI:
    • 新規顧客獲得数を月間100件にする
    • 顧客離脱率を10%以下にする
    • 顧客単価を1万円にする

これらのKPIを達成することで、KGIである売上高10億円達成を目指すことができます。

KGIとKPIは、目標達成のために欠かせない指標です。
それぞれの役割を理解し、適切に設定することで、目標達成を効率的に進めることができます。

KPIとCSFの違い

CSF、KPIの説明をする画像。モデル:大川竜弥、Lala*

CSF(Critical Success Factor)は重要成功要因のことで、KGI達成のために成功に繋がった、あるいは繋がるような要因を洗い出した上で重要度順で並べ、1番上にくるもの、つまり最も重要なもののことです。

従ってCSFは、目標達成のために最も重要な要素を表す定性的な指標となります。

KGIからCSFを設定し、それに沿って具体的に数値化した目標であるKPIが設定されます。

KPIとCSFも、どちらも目標(KGI)達成のために用いる指標ですが、設定のプロセスから分かる通り、それぞれ異なる役割を持っていますが、KPIとCSFは密接に関係しています。

KGIを達成するためには、CSFを満たすことが重要です。
CSFを明確にすることで、KPI設定や目標達成に向けた取り組みをより効果的に進めることができます。
そしてKPIを達成することにより、KGIも達成できます。

関連記事:KPIはCSFをもとに設定しないと意味がない?活用方法を業種別の例で解説

簡単にまとめると、KPIとCSFの主な違いは以下の3点です。

  1. 目標の測定方法
  2. 目標の役割
  3. 目標の設定方法

目標の測定方法

  • KPI:定量的な指標
  • CSF:定性的な指標

目標の役割

  • KPI:目標達成度を測定し、改善に役立てる
  • CSF:目標達成のために必要な要素を明確にする

目標の設定方法

  • KPI:目標達成に必要な要素を分解して設定
  • CSF:企業や組織の状況を分析して設定

KGIとCSFとKPIの具体例

  • KGI:顧客満足度を80%にする
  • CSF:
    • 顧客対応の迅速化
    • 顧客ニーズの的確な把握
    • 顧客との良好な関係構築
  • KPI:
    • 顧客対応時間:平均5分以内
    • 顧客満足度調査:80%以上
    • 顧客離脱率:10%以下

これらのCSFを満たすことで、顧客満足度向上というKGI達成を目指すことができます。

KPIとCSFは、目標達成のためにそれぞれ異なる役割を持つ重要な指標です。それぞれの役割を理解し、適切に設定することで、目標達成をより効率的に進めることができます。

関連記事:KPIの設定におけるCSFの意味・役割とは?KGIを達成する手法も紹介

KPIを設定するメリット

KPIのメリット

KGIは最終目標であり、とても大きな数値になることが考えられます。KGIを設定しただけだと「で、結局何をしたら良いの?」と方向性が定まらなくなります。

そこで、日々の業務の中で達成していく具体的な数値としてKPIを設定します。KPIを設定することのメリットについてご紹介します。

関連記事:KPI(重要業績指標)の重要性とは?効果的な指標設定のポイント

目指すべき目標を明確にできる

KPIを設定する最大のメリットは、組織やプロジェクトの目標達成に向けて、明確な道筋を示すことができる点にあります。

KPIにより、何を重点的に改善すべきか、どのような成果が期待されるかを具体的に定義できるため、KPIを設定することで、日々の業務で目指す目標が明確になります。

「月の商談件数○件」「月の売上目標○円」というような達成すべき数値に向かって何をしたら良いか、チームや個人で考え行動することができます。

チームを同じ方向に向かわせることができる

KGIというゴールに向かう道は無数にあり、遠回りをしたり道に迷ったり、チームメンバーがバラバラに進む可能性があります。

そのため、KPIという中間地点を設定します。

常にKPIを目指して進むので、チーム全体で最短ルートを目指し、同じ方向に向かって行動することができます。

このことは、従業員やチームメンバーのモチベーションの向上も期待できます。
目標が明確になることで、自身の業務が組織全体の目標達成にどのように貢献しているかが理解しやすくなるためです。

目標の進捗状況の見える化

KPIを活用することで、業務の成果を見える化できなります。
数値やグラフを用いずとも成果や進捗状況を見える状態にすることで、進捗状況の把握や問題点の早期発見が可能になります。

これにより、迅速な対応と継続的な改善が促されます。

関連記事:見える化と可視化の違いとは?わかりやすく解説!

人事評価を公平にできる

適切なKPIを設定することで、評価基準も明確になり、公平な評価を行えます。

チーム内の不平・不満軽減につながりますし、従業員も良い評価を目指しやすくなります。

結果的にモチベーションアップにも繋がるでしょう。

関連記事:目標管理は時代遅れ!くだらない!うざい!ってなってませんか?

PDCAサイクルを回して生産性が向上する

KPIを設定すると、PDCAサイクルを回すことが容易になります。

KPIの達成状況から課題を突き止め、改善施策を打ち出すことができるので、遠回りせず効率的にKGI達成につながっていきます。

高速で回転させることで、PDCAサイクルよりもさらに早いPDRサイクルやOODAループに切り替えることも可能です。
そのことで業務改善のためのスピードはさらに早くなるでしょう。

関連記事:PDCAサイクルは古い!時代遅れ!KPI設定の代わりになるものはOODA(ウーダ)ループ?

KPI設定のコツ「SMARTの法則」

KPI設定のコツ「SMART」

KPI設定のコツとして「SMART」をご紹介します。SMARTに沿って設定されたKPIは何をすれば良いかが明確になり、目標達成への近道になります。

簡単に言えば、「単純明快で誰でもいつまでに何をすれば良いかがパッと見てわかる」目標にするということです。

なお、SMARTは以下の頭文字をとったもので、目標設定の方法を示したフレームワークです。

  • Specific:具体的な
  • Measurable:測定可能な
  • Achievable:達成可能(またはAttainable:達成可能性)
  • Relevant:組織の目的、ビジョン、戦略と関連している
  • Time-bound:期限が設定されている

ここに記載した要素は一般的によく使われるものですが、異なる単語を記した書籍や記事などもあります。

関連記事:SMARTの法則とは?目標設定のポイントをわかりやすく解説!

ちなみに、SMARTの発案は1981年ジョージ・T・ドランの論文で、構成するSMARTの要素は先述の要素と異なります。

関連記事:KPIの設定の際に気をつけるべきこと2つ。それはSMARTの法則とロジックツリー

KPIの設定方法

KPI会議イメージ

KGIを設定する

まずは最終目標の設定が不可欠です。定量的で達成可能な数値目標を設定することが大切です。

売り上げ向上をKGIとして設定する場合、○%や○円など、数値化します。

また、KGIは社員全員に共有することも大切です。同じ目標に向かっていけるよう、常にKGIを意識できる環境を目指しましょう。

KGIの達成のための要因を洗い出す

KGIを達成するために必要なデータや指標を洗い出します。

前期で成功した要因を洗い出すのが最も効率的ですが、失敗した要因を反面教師的に挙げることも考えられます。

KGIの達成のための要因を分類する

洗い出した指標のうち、KPIとして設定するものだけに絞り込みます。

まずは、自分たちでコントロールできる=影響を及ぼせる指標であるかを判断します。

あくまで目標の設定なので、自分たちでコントロールできないものは除外しておく必要があります。

その次に、数値化できるかどうかを判断します。

そして、残ったコントロール可能な指標を重要度順に並べましょう。
残った中からKPIを設定しますが、この際多すぎると管理が難しくなります。数はできるだけ絞っておくのがおすすめです。

KPI設定後も計測、共有、改善する

KPIは設定して終わりではなく、進捗を確認して常に共有しあい、改善していくことが最も重要です。

いつでもKPIの進捗が見られる環境をつくるため、KPI管理ツールを導入するのも良いでしょう。

また、改善はKPI自体にも当てはまります。

KPIは固定のものではなく、状況に合わせて変化するものです。ときにはKPIが適しているのかを見直すことも必要です。

関連記事:mieruとは?企業運営が見える化?目標達成も支えてくれる?話題のmieruについて徹底解説

KPIの具体例

KPIの具体例

実際にどのようなKPIがあるか、具体例をご紹介します。

ここに記載するのは一例で、適したKPIはその企業によって異なります。どうしてもKPIがわからない!という場合は、とりあえず設定してみて、合わなければ変えてみるというやり方にしてみてはいかがでしょうか。

KPIの例①営業

  • 新規受注件数・金額
  • 契約単価
  • 商談数
  • 受注率
  • 商談数
  • 商談率
  • 新規リード獲得数
  • クレーム数

KPIの例②マーケティング

  • ページビュー数
  • セッション数
  • コンバージョン数
  • コンバージョン率
  • フォロー率
  • 直帰率
  • 閲覧時間
  • リピート率
  • クリック率

KPIの例③人事・採用

  • 応募数
  • 採用人数
  • 面接数
  • 内定辞退数
  • 離職率
  • 従業員満足度

まとめ

まとめ

KPIの意味、設定方法、具体例をご紹介しました。

KPIは経営の鍵となる重要業績指標であり、Key Performance Indicatorの略です。設定するときにはSMARTを意識し、KGIから逆算して細分化・数値化します。

KPIは設定して終わりではなく、常に追跡・共有・改善することが重要です。

KPIを管理するツールとして、誰でも使いやすい「mieru」もぜひご検討ください。

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