目標管理のストレスを軽減したい!ストレスの原因と乗り越えるためのコツ

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目標管理は組織や個人にとって重要な活動ですが、時にはストレスの原因となることがあります。できればストレスは最小限にしたいもの。ストレスの原因と解決方法、またストレスに耐性をつけるにはどうしたら良いかをご紹介します。

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目標管理はなぜストレスになるのか

ストレスに悩む女性の画像

目標設定をしていても、達成するための管理はストレスになりがちです。目標管理にストレスを感じるのはどのようなときかをまとめました。

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目標の難易度が高すぎる

難しすぎて達成不可能な目標は、プレッシャーになるだけでなく「どうせ無理だ」とやる気を削いでしまいます。簡単すぎる目標でもモチベーションを下げてしまうので、実現可能なぎりぎりはどこかを見定める必要があります。

目標が不明確である

目標の意義や目標達成に向けた具体的な施策が不明確であると、目標達成への取り組みが困難になり、結果的にストレスを招く可能性があります。

例えば「売上を上げる」というような曖昧な目標設定では、何をどれくらいすれば良いかがわからず、結局何もしないということになりかねません。

また、もし「売上を100億円にする」という具体的な数字が設定されていたとしても大きな目標すぎて日々何をすれば良いか、順調に進んでいるかの判断ができず、ストレスにつながります。

目標に期限が設定されていない

期限が設定されていないと、「自分で期限を設定する人」「思いついたときにする人」「何もしない人」など人によって行動に差が出ます。それぞれが自分のペースで仕事をしていると、思い通りに進めることができず互いにストレスが溜まってしまうでしょう。

目標の共有が不十分である

「目標があるのに知らなかった」「知っていたけれど捉え方が違かった」などのようにチーム内で目標がきちんと共有されていない状況だと、さまざまな問題が生じます。無駄な業務をしてしまったり、勘違いから目標達成ができなかったり、チーム内でのコミュニケーションが円滑にいかず雰囲気も悪くなりがちです。

上司と部下の目標に乖離がある

目標管理において、上司と部下の間で目標の理解や期待が乖離することがあります。上司が高いレベルの目標を求めているにもかかわらず、部下が現実的な目標を設定しない場合、お互いにストレスが生じます。目標設定は人事評価とも関連するので、部下は自身の目標を控えめに設定する傾向があります。

目標管理のプロセスが複雑である

目標管理は日々報告と共有、確認が必要です。無駄なプロセスや手続きが多い場合、本来の業務に費やす時間が減少し、ストレスの原因となることがあります。効率的な目標管理プロセスの確立が求められます。

目標管理は成果を上げるための重要な手段ですが、その運用によって生じるストレスを軽減することも大切です。では具体的にどのようにしていけば良いのでしょうか?次の章で解説します。

目標管理のストレスを減らすには?

目標管理のイメージ画像

適切な目標を設定する

目標設定の第一歩は、適切な目標を設定することです。目標が曖昧であったり、実現可能性を欠いていると、途中で挫折感やストレスを感じることがあります。

目標設定が適切であるかどうかを確認するときに大切な「SMART(の原則/法則/フレームワーク)」についてご紹介します。設定しようとしている目標が「SMART」の項目に沿っているか、必ず確認しましょう。

  • Specific:具体的である
  • Measurable:測定可能である
  • Achievable:達成可能(またはAttainable:達成可能性)である
  • Relevant:組織の目的、ビジョン、戦略と関連している
  • Time-bound:期限が設定されている

2. 目標の共有と進捗確認を繰り返す

目標設定だけでなく、その目標を共有し、進捗を確認することも重要です。チーム内での進捗共有や報告が、目標に対する関心と意欲を高める助けとなります。

進捗確認のために定期的なミーティングや報告の仕組みを設けることで、メンバー間のコミュニケーションも促進され、ストレスの軽減につながります。

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3. 目標を見える化する

目標を「見える化」することで、自身の業務と成果の関連性を実感しやすくなります。また、チーム全体で目標の進捗を共有することで、お互いの貢献度や進捗状況を把握しやすくなり、モチベーションの向上に寄与します。

目標管理は単なる義務ではなく、個人やチームの成長を支える大切なプロセスです。適切な目標設定、進捗確認、目標の可視化などを通じて、ストレスを軽減し、成果を上げる道を切り拓いていきましょう。

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ストレス耐性を高めるには?

ウォーキングをする人たちの画像

チームで改善を進めていけば、目標管理のストレスを軽減できるでしょう。しかし、どう頑張ってもストレスというものは生じてしまいます。だからこそ、ストレスに負けない心身をつくることも忘れてはいけません。

ストレス耐性を高めることは、心身の健康を維持するために重要です。運動やリラックス法など、日常的に取り入れられる方法を紹介します。

1. 定期的な運動を取り入れる

運動はストレス耐性を高める効果があります。有酸素運動やストレッチなど、体を動かすことでストレスホルモンの分泌を抑制し、気分をリフレッシュさせます。週に数回の運動を習慣化することで、ストレスに対する抵抗力を高めることができます。

2. 深呼吸や瞑想を行う

深呼吸や瞑想はリラックス効果があり、ストレスを軽減する助けになります。深くゆっくりとした呼吸を意識的に行うことで、交感神経と副交感神経のバランスを整え、心身のリラックスを促します。瞑想は日常の忙しさを離れ、心を静める良い手段です。

3. 良質な睡眠を確保する

睡眠不足はストレス耐性を低下させる要因となります。十分な睡眠を確保し、規則正しい生活リズムを保つことで、体内時計を整え、ストレスに対する抵抗力を高めましょう。就寝前1時間はスマートフォンやパソコンなどの使用を避け、リラックスできる環境を整えることも大切です。

4. 健康的な食事を心がける

バランスの取れた食事は体調を整え、ストレスに対する耐性を高めます。ビタミンやミネラル、抗酸化物質を含む野菜や果物を積極的に摂取し、適切な水分摂取も忘れずに行いましょう。栄養豊富な食事は身体の免疫力を高め、ストレスに強い体を作ります。また、ただ栄養を摂るだけでなく“おいしい&たのしい”食事も心を豊かにしてくれます。

5. 趣味や好きなことに没頭する時間を持つ

趣味や好きなことがすると、ストレス解消につながります。自分の楽しみや興味を追求することで、日常のストレスを忘れる時間を作りましょう。趣味はリフレッシュの場となり、ストレス耐性を高める一助となります。

6. 社会的なサポートを活用する

友人や家族とのコミュニケーションを大切にし、支え合うこともストレス耐性を高めるポイントです。誰かと話すことで気持ちが軽くなり、ストレスをシェアすることで解消されることもあります。

ストレスに強くなるためには、日常生活の中で心と体の健康を維持し、リラックスする時間を大切にすることが大事です。これらの方法を取り入れながら、ストレスに負けない心身を育てていきましょう。

まとめ

笑顔でミーティングをするビジネスマンたち

目標管理は、適切な目標が設定されていなかったり、チーム内での共有が不十分であったり、管理プロセスが煩雑であったりするとストレスの原因となります。

しかし、目標設定を見直したり、見える化ツールを導入したりすることでストレスは軽減できます。

チームでのストレス改善策を進めつつ、個人でもストレスに負けない心身をつくっていきましょう。

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